これからAIやテクノロジーの進化がすればするほど、アスリートの価値が高まる可能性が高い。
今回はその理由を紹介しつつ、スポーツ業界についても触れていく。
スポーツが無くならない理由
人間同士だから面白い
AIが生成したグラビアアイドルが、本当の人間のグラビアアイドルに勝つ可能性は十分にある。
しかし、スポーツの世界ではSNSやデジタルではなく、リアルな人間同士が現実世界で競い合うことで成立するため、そこにAIやロボットは加入できない。
仮に人間より動きが良いロボットが出てきたり、既にあるが200kmを超える球を投げるピッチングマシンを試合に入れるとどうなるだろうか?
面白くないと感じるだろう。
人間にはそれぞれの人間ドラマがあるから面白い。
例えばロボットに過去の背景や人生はないが、人間にはある。
「幼少期に父親を亡くし、母親一人で育てらた」という背景があるだけで、その人のプレーに人間は何か感じるものがあるはずだ。
ミスのスリル
それに、スポーツにミスは付きものである。
だから、面白い。
ロボットやAIはほぼミスをしない。
スピードを200kmに設定すると200kmの球を永遠と投げ続ける事ができる。
そこにスリルやドキドキ感は無い。
なので、これからもスポーツは人間VS人間であり続けるし、なくなることはない。
アスリートが影響力を持つ
これからの時代ではアスリートの影響力が高まる可能性が高い。
AIやテクノロジーで身体強化することは難しい
例えば、腕をピッチングマシンのような機械に取り替えて、300kmくらいの球を投げれる様になる可能性は極めて低い。
もし、できたとしても腕を一本失う訳だから、相当の覚悟とリスクが付きまとう。
その点、頭の良さや勉強に関してはスマホやAIを利用すれば、簡単にレベルを上げる事ができる。
つまり、身体強化が一番難しく、だからこそ高度に鍛え上げることに成功したアスリートの価値は高まる。
他の動物が、現代の人間がやっている高度な運動ができないように、スポーツがこの世の中でレベルの高い分野になるのではないだろうか。
これから頭の良い人よりアスリートの方がインフルエンサーとして大きな影響力を持つと予想される。
お金
AIやテクノロジーが進化して、真っ先に仕事を奪われるのは、頭の良い人達の仕事だったりする。
現にchat GPTによって代替された仕事は、チャットボットによる顧客自動対応・メール、資料作成さのサポート・マーケティングサポートなどのいわゆる、ホワイトカラー業務である。
つまり、一般的な社会人の業務などからAIに代替されるため、お金を稼げなくなる可能性が高いのは一般社会人の方である。
今の所、AIが進化してアスリートという職業がAIやロボットに変わる気配ないし、その様な発言、発想をしている人もいない。
勿論、お金がある=影響力があるとは限らないが、大体影響力がある人はお金持ちである事が多い。
この様に稼げるという意味でもアスリートの影響力が高まる可能性は高い。
アスリートの価値は高まるが、スポーツ業界はピンチ?
アスリートの価値は高まっていくが、スポーツ業界はピンチである。
なぜなら、スポーツ以外のエンタメ系が増えたり、伸びているからである。
そのため、エンタメとして他のジャンルに劣る可能性は、十分にある。
例えばここ数年伸びていて、これからも急成長をするであろうゲーム業界。
スポーツの様にプレーする事も、見る事も楽しい。エンタメとしては手強い。
さらには動画ストリーミングサービスが普及したことにより、映画やエンタメ動画もスポーツ観戦の競合となっている。
スポーツ業界の競合は他のスポーツではない、エンタメとされるジャンルのもの全てである。
人は暇な時、今から映画を見るか?スポーツの試合を見るか?を天秤にかけている。
もしくは誰かと食事に行くことかもしれないし、運動などの趣味かもしれない。
スポーツ業界がこれから伸びていくためには、さらにエンタメ化し、スポーツ観戦をすることが人生において有意義な時間であり、何よりも楽しいものにしていく必要がある。
アスリートの価値は高まっていく可能性、ポテンシャルはある。
それをどれだけ引き出す事ができるか?
スポーツ業界の運営側の力が試される。