ライフハック

「生活の場」から「生活の中心」へ高まる住宅の価値

インドア派の拡大

ゲーム、漫画、映画、動画、SNS、スマホの中に大抵のエンタメは詰まっている。

30代40代は人生の途中からスマホを持ち始めた訳だが、スマホを持っていない時代、休日家で何をしていたのか思い出すことはできないだろう。

これからもインドア派は拡大していくと思われる。

そもそも休日出かける人、アウトドア派の行動第一位は「買い物」だった。

しかし現代では、ほとんど人がオンラインショッピングを利用している。

それ以外、観光や飲食をするのでも、今はスマホで下調べをしっかりする。

例えばラーメン1つとってもInstagramやネットを駆使して、あらゆるラーメン店を比較し、選びに選び抜いたラーメン屋さんに行く事が多いだろう。

つまり、ブラブラと出歩く人は少なくなっているのが現状である。

chat GPT-4調べによると、以前より家で過ごす時間が増えたと答えた方は約79%となった。

そうなると、求めてくるのは住宅の充実である。

リモートワークも広がり、時代が進むと共に家で過ごす時間が長くなってきているのは間違いない。

デジタル世界や仮想現実が広がるこれからも、家にいる時間が長くなる事が予測される。

そこで住宅に関する要素として、建物と土地に分けて考えてみよう。

建物

まず、建物について考えてみましょう。

新しいインドアのライフスタイルに対応するためには、どのような要素が必要になるでしょうか。

多目的なスペース

一つ目の要素は、十分なスペースが必要です。

自宅での仕事やエンターテイメントに対応するためには、適切なスペースが求められます。

例えば、仕事用のオフィススペース、エンターテイメント用のスペース、リラクゼーション用のスペースなど、さまざまな用途に対応できる多目的なスペースが求められることを意味します。

お金に余裕があれば、各部屋を用意する事が可能でしょう。

しかし、1部屋十分なスペースの部屋があれば、仕事はもちろん、プロジェクターを用いれば大きな画面で映画や動画を閲覧、ゲームをする事もできます。

トレーニング器具も最近ではコンパクトになってきており、1部屋に全てを詰め込む事もできます。

適切なインフラ

二つ目の要素は、適切なインフラストラクチャーが必要です。

例えば、高速インターネット接続、適切な電源供給、音響設備などが必要となります。

これらは、リモートワークやデジタルエンターテイメントの体験を向上させるために不可欠です。

居心地の良さ

三つ目の要素は、居心地の良さです。

長時間を自宅で過ごすためには、快適さと機能性が重要となります。

これには、適切な照明、家具、さらには家の内部の気候を制御するための適切な空調設備などが含まれます。

土地

次に、土地について考えてみましょう。

外部スペース

家が十分に大きいとはいえ、外に出ることなく自然を楽しむことができるスペースがあると、自宅での時間がより豊かになります。

したがって、庭やテラスなどの外部スペースは価値があります

さらに、家庭菜園や屋外エンターテイメントエリアなど、特定のアウトドア活動をサポートする機能を持つ土地は、インドア志向のライフスタイルにも大いに役立つでしょう。

これらの要素を考慮に入れると、現代の住宅は、インドアとアウトドアの最良の要素を組み合わせたものであることが理想的です。

周りにエンタメ?

以前ならこの土地の要素に「周りにエンタメがあるか?」が重要になっていた。

商業施設、スポーツ(野球、サッカー、バスケなど)の試合が見れる、イベント会場(音楽ライブなど)があれば、生活が楽しくなると思われていたからです。

しかし、冒頭にも紹介したように、ほぼ全てのエンタメはスマホの中にあり、外出する人は減ってきています。

そのため、あまり重要視されなくなる可能性もある。

住宅はただの「生活の場」から「生活の中心」へと変化している事を念頭に、これから住居が人生の時間を有効活用する上で、重要になってきそうです。