「資格を持っている=仕事ができる」わけではない
資格を取得すると給料が上がったり昇格することが会社の制度としてよくある。
しかし、資格取得者が必ずしも実務に優れているわけではない。
例えば僕はゴルフレッスンを行なっていますが、ゴルフには多くのレッスン資格があります。
しかし、レッスン資格取得者が必ずしもレッスンが上手いわけではない。
なぜなら、レッスン資格の内容は「教えるのが上手いかどうか」ではなく、「ゴルフが上手いかどうか」を重視しているからです。
多くのゴルフ資格では、一定のスコア以下で合格し、資格運営団体のゴルフ理論を学ぶことが求められます。
つまり、レッスンで最も重要な「伝える力」や「人間性」などの「レッスン力」はレッスン資格には含まれていない。
ゴルフが上手ければ資格を取得できるのです。
これは大きな落とし穴です。
ゴルフが上手い=教えるのが上手いならば、日本で言えば松山英樹が最もレッスン力があることになりますが、実際にはそうではないでしょう。
逆に、ゴルフが下手でもレッスン力が高い人はたくさんいます。
したがって、資格の有無だけでレッスンの力量を判断することはできません。
資格と実務が「=」で結ばれていない
会社においても同様で、実務ができていないのに資格を持っているだけで給料が上がるシステムには違和感しかない。
これはどんな資格にも言えることです。
例えば、医者でも全員が医師の資格を持っていますが、良い医者もいれば悪い医者もいます。
教員でも同様に、良い教員もいれば悪い教員もいます。
このような事が起きるのも資格と実務の関係が「=」で結ばれていないからである。
つまり資格のテスト内容と実際の社会で使う実務内容が完璧に一致していないという事です。
もちろん資格取得の勉強が実務に生きる場面は多い。
だが、完全一致の「=」じゃない。
これは大きな問題だ。
どんな人が仕事ができるのか?
資格の有無で判断しないならどこで仕事ができる人だと判断するのか?
資格の種類によるが大体の資格は対人関係のある仕事だと思うので、対人関係のある仕事に限定して紹介します。
資格ではなく、その人の人間性と仕事の質に目を向けるべき。
この一言に尽きます。
人対人の仕事の場合、1番重要なのは「人間性」です。
どのような人間性が良いかは人それぞれに相性があるため、一概には言えません。
例えば教員やトレーナーなどの教える仕事であれば、伝え方や口調、雑談の面白さ、態度、親切さなどたくさんの要素があるでしょう。
いくら有能で知識がある人でも傲慢な態度で高圧的な人であれば、僕は敬遠します。
教える内容が良かったとしても、人間性の方が気になり、授業やレッスン所じゃなくなる。
せっかく良いコンテンツでも台無しになってしまう。
それほど人間性は重要なのです。
だが、人間性は資格取得に反映するのは難しい。
なぜなら試験管も人間であり、好き嫌いや相性が出てしまうからだ。
また、社会はチームで動くものであり、チームによっても大きく左右される。
なので資格と実務が「=」で結ばれていない。
資格取得者=実務ができると判断できないのである。
仕事ができる人の特徴は各仕事の状況によって変わってくる。
本質を見抜き、良い人材をなる、良い人材を確保しよう。