桃太郎の本当の目的は「女性にモテたい」だった。
自己中な目的より人のためになる目的をいう方が人を惹きつける。
例えば「モテたい」「お金持ちになりたい」こういった目的を持つより「世の中のためになる事をしたい」「何かの問題を解決したい」という目的の方が共感を呼びやすい。
桃太郎が「モテたいので鬼退治に行ってきます!」と宣言したら、おじいちゃんとおばあちゃんは「とんでもないチャラ男を育ててしまった」と落胆するだろう。
だがみんなが知る桃太郎は「村のみんなを守るため」に鬼退治に行った。
死ぬ可能性があるのにも関わらず。
こんな素晴らしい目的を語られたら応援せざるにはいられない。
だからおじいちゃんとおばあちゃんは「きびだんご」を与えた。
もし桃太郎が本当の目的である「女性にモテたいので鬼退治に行ってきます!」と言っていたら「きびだんご」は貰えてないだろう。
結果、犬達も仲間にならず失敗に終わっていたはずだ。
いや、もしかしたら犬も「メス犬にモテたいワン」「ついていくワン」と意気投合する可能性も残されているか…。
公表する理由と秘める想いを整理しよう
冗談はここまでにしておいて、重要なのは「人を惹きつける目的を公表し、自己中心的な目的は心の中に留めておくこと」です。
誤解の無いように言っておくが、自己中な目的は持っていても良い。
どんな種類の想いだったとても、強い想いならそれは原動力になり、努力を重ねる事ができるからだ。
でも、人を惹きつけにくい内容であれば、心の中に閉じ込めておくべきだ。
そして人を惹きつけるような、建前上綺麗な目的を公表していこう。
おそらく公表する綺麗な目的、桃太郎でいう「女性にモテたい」ではなく「村のために」という想いも嘘ではないはずだ。
桃太郎はどちらの思いも持っていた。
だが、人は汚い方の心を「その人の本性」と見てしまう傾向がある。
「モテたい」と思う気持ちは汚くないと個人的には思うが、「村のために」という理由が綺麗すぎて、汚く感じてしまうのだ。
だから、あえて言う必要はない。
みんなを勇気づけて惹きつける事だけ宣言するべきだ。
嘘ではない。全部言っていないだけ。
鬼退治の前に勝ちが確定していた
桃太郎はなんで成功したのか?これで理由が分かっただろう。
鬼退治ができる実力よりも、おじいちゃん、おばあちゃんや村の皆を惹きつけるビジョンや目的を語り、きびだんごをゲットできたからだ。
あの瞬間、桃太郎の勝ちは確定した。
さぁ、あなたも数ある目的の中から何を世の中に出し、何を自分の心に留めておくかを整理しよう。
そして、その綺麗な目的で僕を惹きつけさせてくれ。
応援しています。