AIがスポーツと運動の分野でどのように活用されているか、そしてその活用に必要な価値観や思考、知識について紹介します。
AIはスポーツとフィットネスの分野で多くの活用がなされています。
どの様に活用されているか?
細かな活用法をあげればキリがないほど、活用されていますが、抽象的にまとめると以下のような活用法があります。
- パフォーマンスと健康を最適化するためのデータ収集と分析
- 個々の選手のニーズに合わせたカスタムトレーニングプログラムの作成
- プロスポーツの試合映像を解析し、選手の動きや試合の全体的なフローを理解しチームが試合中に戦略的な決定を下す助け
- 個々の選手のニーズに合わせたカスタムフィットの装備
そして、AIはファン体験の向上にも一役買っています。
バーチャルリアリティはファンに試合の真っ只中にいるかのような感覚を提供し、スタジアムのナビゲーションやチケット購入の支援など、ファンの体験をよりパーソナライズし、没入感を高めることが可能です。
AIを上手く使える様になるための価値観・思考
このようなAIの活用には特定の価値観や思考、知識が必要です。
データ駆動の意識
まず、データ駆動の意識が求められます。
AIは大量のデータから洞察を引き出すため、データを収集、解析、理解する能力が重要です。
数字に強い人は成功すると昔から言われている通り、今の時代は数字を読める様になる事、色々な指標を理解し、改善に適用する事が求められます。
例えば、野球で言えば自分の打てないコースはどこなのか?また、どこの球を打って打ち取られる事が多いのか?をデータを見て理解することで、その対処法を考える事ができます。
データを制するものが、成功する時代です。
スポーツ観戦もデータをより理解できる様になる事で、見方が変わってきます。
例えば、野球で言えばバッターのコース毎の打率とピッチャーが打たれている球種の兼ね合い、または対戦成績で次のピッチャーは誰が出てくるかの予想をする事も、楽しみ方の1つとなっています。
最新情報について学ぶこと
AIとテクノロジーは常に進化しているので、新しいツールやアプローチを学び、それらを自分の環境に適応させる能力も必要です。
AIは日々進化しており、理論も2年前は正解だと思われていた方法が実は間違いだった事が判明する事はよくあります。
もし指導者として学生にアドバイス、また親として子供にアドバイスする際に間違った情報を教える事は学生の将来を左右することに発展します。
自分のためにも、学生や子供のためにも最新の正しい情報を常に追っていく必要があります。
さて、指導者の話が出ましたので、最後にこれからのAI時代で指導者はどの様な役割が必要になるか?を紹介します。
AI時代での指導者の役割とは?
AIとの協働
指導者の役割については、AIとの協働が重要となります。
指導者は個々の選手のパフォーマンスを最適化するためにAIから得られたデータを活用すると同時に、AIが持つ限界を理解し、人間の直感や経験に基づく判断を行う必要があります。
また、ある程度の知能を持った学生は自習をする事ができます。
選手たちがAIと協働するためのサポートを提供し、選手たちがAIのデータを理解し活用するための教育も担うべきです。
メンタルケア
メンタル問題に対する答えはAIにも出す事はできます。
しかし、AIの無機質な声と顔と表情もない状態でアドバイスをもらっても、人間はそこまで響かないかもしれない。
コミュニケーションはAI音声でも取る事はできるか、響かせるコミュニケーション、感情を揺さぶるようなコミュニケーションは人間同士の方が生まれやすい。
さらに、AIは感情がないため、完璧に共感し解決に至るまでの答えを出す精度にも欠ける。
人間ならではのメンタル問題は、人間にしか解決できないのかもしれない。
指導者の1番の役割はどうやら、ここにありそうだ。